息子を轢き殺したのは、人?車?会社?


 

2015年に滋賀県で車にはねられ死亡した男子高校生の両親らが、
運転していた人の勤務先に対して1億9千万円の損害賠償を求めて
2017年6月、地裁に提訴したそうです。

 

 

 

勤務先はマイカー通勤を認めていて、両親らはその会社に対しても
責任があるということです。
男子高校生がはねられたのは信号のない交差点の横断歩道で、
2月末の19時頃。冬の19時は真っ暗ですね。

 

 

 

運転していた人は帰宅中で、制限速度を超過していたといいます。
運転者の責任は疑いようもないですね。
外が暗いのもわかっているし、信号がない横断歩道があるような
狭い交差点では、飛び出してくる前提で運転しないといけません。

 

 

 

免許を取るときに真っ先に習うような、
シミュレーターでミスするお手本のような、
あまりに当たり前の事例です。
この人はちゃんと償わなければいけません。

 

 

 

ただ、会社にも責任があるのかというと…どうでしょうか。

 

 

マイカー通勤を認めている会社はたくさんあります。
その全員に、法律違反をしたりその結果事故を起こした時、
マイカー通勤を認めた会社にも非があるかというと、NOでは?

 

 

 

親御さんの気持ちは想像できます。
運転者の会社さえマイカー通勤を認めていなければ、
息子は亡くならずに済んだに違いない。
そうも思うでしょう。

 

 

 

実際、わたしの勤めている会社では、
どんなに不便だろうとタクシー代が高くつこうと、
業務で運転することを認めません。
あまりに不便な場所からはマイカー通勤を認めていますが。

 

 

 

社員が事故を起こした時のリスクが大きすぎるから、
それをお金でカバーできるなら高くはない。
確かにそれも一つの方法です。
営業から見ると、不便で仕方ないですが。

 

 

 

ただ、速度超過とか飲酒運転とか一時不停止とか、
法律違反をした場合、そして事故に至った場合。
これはもう、個人の責任になるのではないかと思います。
自分の注意で防げるし、それを防ぐ行動をしなかったんだから。

会社の命令でやったんなら話は別ですが。

 

 

 

「そんな運転をする人にマイカー通勤を認めるからいけない」
とかそういう理由で会社の責任になるなら、むしろ、
そんな運転をする人に免許を与えた国が悪いわけです。

 

 

 

そうなるともう、この世から自動車をなくすしかないですが、
まあ無理です。

 

 

 

追突防止の自動ブレーキはかなり普及してきています。
これを搭載していないから人身事故が起こったんだ!
という言い方もできそうですが、事故を完全に防ぐ、
そこまでの技術ではないです。

 

 

 

早く完全な自動運転の技術が完成して欲しいですね。

 

 

運転そのものが人間の不確かな手を離れて、
目的地までかかる時間はあらかじめわかっていて、
誰もが粛々と運搬されていく。電車みたいに。

 

 

 

焦ることに意味がなくて、焦ったところでどうにもならない。
でも、ちゃんと計画して使えば楽で便利。
飛び出してきても止まれる速度でしか走らない。
高速運転する場所は、歩行者は入れない。

 

 

 

そんなルールにして。

 

 

 

本当に幸運だと思いますが、わたしたちは、
そんな世の中を迎えることができそうですね。
待ち遠しいです。


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筆者:鳴海 研

化学メーカーにつとめる30代理系サラリーマン。
一人っ子として育てられたと思ったら実は違ったり、
借金で育てられたり家族が蒸発したり会社の先輩が失踪したり、
色々経験する中で辿り着いた、本当に生きたい人生とは。
あなたはどんな未来を実現したい?そんなことを書いています。

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