会社とコミュニケーションとロボと無駄


 

 

良いコミュニケ―ションを会社の中や友人、
初対面の人と交わすのはとても大事。

 

 

人と人とが出会い、話し、意見を表明し合って議論する。
時に衝突し、時に和解し、なぐさめたり勇気づけたり、愛を語ったり。
対面だろうが文字のやり取りだろうが、それは変わらない。

 

 

 

などとコミュニケーションの重要性が説かれて久しいですね。
組織運営や人生の充実なんかの話題だと、コミュニケーションに関する
話は必ず出てきます。

 

 

 

それは、言わずもがなですが、私たちはいつも、どこかで、誰かと
関わり合って生きているからです。
直接的、間接的問わず。
何かをすれば、そこには自分以外の人の存在があります。

 

 

 

コミュニケーションの達人に学ぶ

 

誰とも一言も話さないし、メッセージも受け取らない日だってあります。
ですが、どこかのブログや記事、テレビを見れば、そこには誰かの
考えや感情、その他もろもろの「自分以外からの情報」があります。
一方向かも知れませんが、それだってコミュニケーションですよね。

 

 

 

会社でのコミュニケーションとして最も多いのが、対面の会話だと思います。
もちろん環境や職種によるところが大きいでしょうが、
多くの人がひとところに集まって働く狙いはここなのだと思います。
製造や建築、輸出入みたいに、場所に大きな意味を持つ以外は。

 

 

 

個人差がめちゃくちゃ大きいですが、人間の情報受診能力はかなり高いです。
ちょっとした眉の動きや角度、口の開き方、目の動き、身振り手振り。
声の出し方、息の混ざり具合、大きさ、抑揚や明瞭さ。
そんなところから、想像とはいえ発言の真偽や真意までわかります。

 

 

 

たまにいますよね。

 

誰とでも抵抗なく、心地よく話ができる人。
少し話しただけで相手の性格や考え方、人となりまで大体把握できる人。
コミュ力が高いなんて表現されますが、まさにその通り。
コミュニケーションを取ることに慣れて、熟練されているわけです。

 

 

 

いろんな人と、いろんな話をする経験。
相手の好みや発言の裏に考えを巡らせながら話を聞いて、質問する思考。
初対面の人にどう話せば警戒されず、受け入れてもらいやすいか。

 

 

 

人同士の関係なので正解はありませんが、
そんな意識と経験の蓄積がコミュニケーション力として発揮されます。
ただの話好きとか、人見知りしないとかではなく、
意識したコミュニケーションを長年続ける経験が必要です。

 

 

 

コツを再現する時代に

 

そんな、一朝一夕には身につかないコミュニケーション力。
これを学ぼうとするロボットが開発されました。
関西学術研究都市の国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が生みの親。
なんと、店長や店員の接客術を、見よう見まねで学んで再現するそう。

 

 

 

実際に行われた声掛けのタイミングとか内容、距離感、行動を
カメラで記録すると、コンピュータが一連の流れを解析する。
それを「コツ」として覚えて、客に再現する仕組みだそうです。
今年の秋から東大阪市の商店街で実証実験が開始されます。

 

 

 

短い時間にたくさんの人と接する仕事では、
深い人間関係を築く時間はありません。
そこは、オフィスで働く会社でのコミュニケーションとは違いますが、
初対面で良い印象を与えるという別のスキルが必要です。

 

 

 

立地とか時間帯で変わる客層に合わせて、表情、言葉、抑揚、仕草なんて
「雰囲気」と呼ばれそうなアレコレに気を配って、万人受けを狙う。
「正しい方法」なんてあるわけないですね。
あるとしたら、そう、コツぐらいでしょう。

 

 

 

そのコツがどんなに良くても、人間が真似をする場合、
完全に同じ感覚ではできません。身に着くまでは不自然さもあります。
それをロボットがやった場合、どうなんでしょうね。
最初はすさまじい違和感があるように思います。

 

 

 

「その店に合った接客が容易にできる」とはならないでしょう。

 

 

 

「コツ」として表されるタイミングとか話しかけ方の他に、
ものすごく細かい要素の集合体である雰囲気が合わさって、
きっとお客さんは「いい感じ」「気に入らない」と感じます。
なので、いくつかのコツを学んで再現するだけではダメ。

 

 

 

ですが、ですがですよ。もしも、ロボットがですよ。
目の前の人が好意的かそうでないかを判断できて。
コツを蓄積しながら、音声の出し方とか内容とか仕草をいろいろ試して。
それをAIが解析して次の行動を導き出せるようになったら。

 

 

 

これは、ひょっとするかもしれません。
今は、回転寿司の入口で整理券を発行しながら、
謎の視線のまま、ズレたジョーク(?)を飛ばすペッパーくんが。

 

 

 

「へいらっしゃい、今日は活きの良いハマチが入ったよ!」
「今日は寒いね、あら汁であったまるかい!」
「浮かない顔してどうしたよ。まあこれでも食って話してみなよ」

 

 

 

とか、言ってくる日が来るのかもしれません。
いや、別に大将じゃなくてもいいんですけどね。
イメージです。

 

 

 

今の時点で、AIに取って代わると言われている仕事の中に、
コミュニケーションが重要な職はあまり含まれていません。
それは、言葉の裏に隠れている真意とか、
言葉とは真逆の本当の気持ちには、人間しか気づけないから。

 

 

 

でも、仕事や会社で通用するレベルのコミュニケーションが取れる
ロボットとか技術がもし開発されたら。
ちゃんと、気持ちを汲んだ受け答えができるようになったら。

 

 

 

ちゃんとプログラムしておけば、ロボットは口を滑らすことはないです。
酔っ払いもしないし、勢いで言っちゃうこともないですね。
人間よりよほど信用できると思う人も、いるかもしれません。

 

 

 

助けになったり役に立つなら、それはそれで良いことだと思います。
アトムとかターミネーターとか、本当にできそう。
そのプロトタイプかもしれないなら、東大阪に見に行こうかな。

 

 

 

とはいえ、ロボットがいくら自己学習できるようになっても、
人間の感情を動かす仕草ができるようになっても、
感情を持つことはない、と思います。
少なくとも、わたしが生きている間には。たぶん。

 

 

 

コミュニケーションの良しあしとか円滑さのカギは、感情です。
この感情が一番やっかいですが、人間が人間たる根幹です。
むやみやたらにむき出すと後で困ることになりますが、
誰かに押さえつけられて殺してしまうのは、つまらない。

 

 

 

わたしたちはロボットではないし、なれはしません。
もし誰かに求められたら、無理、と言いましょう。
潔く、諦めましょう。無駄なので。
心が自由でなければ、何も手にできません。


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筆者:鳴海 研

化学メーカーにつとめる30代理系サラリーマン。
一人っ子として育てられたと思ったら実は違ったり、
借金で育てられたり家族が蒸発したり会社の先輩が失踪したり、
色々経験する中で辿り着いた、本当に生きたい人生とは。
あなたはどんな未来を実現したい?そんなことを書いています。

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