日本は将来「若者の地獄」になる。しかない?


 

 

 

今日の昼食時の話題です。

 

 

 

わたしの職場の女性がひとり、育休から復帰しました
福利厚生関係の制度はそこそこ充実していて、
産休に3カ月、育休に丸1年取得し、これから時短勤務です。
時短は始業就業から1時間を短くできます。

 

 

 

子育て期間中は、子供の送り迎えで朝夕と時間が必要ですし、
急な体調不良や病気が長引くと、休みも多くなります。
両親(子供から見ると祖父母)の家から離れていて
協力が得られにくければ、なおさらでしょう。

 

 

 

また、子供が小さい時に次を授かった場合。
時短勤務中に産休、育休、明けて数年間は時短勤務となります。
3人子供ができれば、フルタイム勤務から10年外れる場合だって
十分にあり得ますよね。

 

 

 

ある課長が言いました。

 

 

 

部下として仕事をお願いする立場として、これはやりにくい。
営業職や研究職ならなおさら。やはり男性がやりやすい。
けど、そんなことは採用した時からわかりきっている。
今更どうこう言って慌てるのは、準備不足だ、と。

 

 

 

実はわたしはこの課長のこと、好きではありません。
ゴシップ大好きで、口を開けば半分は噂話と人の批判だし。
自分の憶測を事実に織り交ぜて、誤解を生む言い方をするし。

 

 

 

ただ、何に対しても自分の視点を持っている人です。
さきほどの発言で、わたしはこの課長を少し見直しました。

言う通りですよね。
驚きの事実なんか何もなく、とっくにわかっていたことです。

 

 

 

女性しか子供は産めないし、出産のための休業は不可欠です。
命より優先する仕事なんて、どこにもありません。
そのために採用制限するとか、制度を利用するのに否定的とか、
発想自体が全くわけがわかりません。

 

 

 

未来のために、今から

 

長期間の時短勤務、というのは確かに会社にとってリスクです。
が、それは、母親が育児を全て担う前提の話ですよね。
それぞれの会社に制度があれば、ですが、例えば父親と母親が
期間を分け合えば、リスクは半分で済みます。

 

 

 

おじさんやご老人たちが子育てをしていた時は、
「男は外で稼いで女は家を守る」という時代だったのでしょうが、
最近は違ってきています。母親の手伝いじゃなくて、
夫婦一緒に子育てするケースが増えてきているのでは?

 

 

 

わたしの周りにはまだ子育て中の夫婦は少ないですが、
同期はそうでした。
男性ですが、母親と同期間、フルタイムの育休を取りました。
二人目の時も。今の会社の制度では男性も育休が取れます。

 

 

 

これが、周りの中高年の男性陣に全く理解されませんでした。
部長には「何で旦那まで育休取るのか」と言われ、
おかしいことに二人目の育休の時には異動までさせられ、
明けて2年も経つのに、今も人の口にのぼります。

 

 

 

このおじさんたちはきっと、奥さんに子育てを全部押し付けて、
家では「苦労して仕事して稼いでる俺は偉い」と威張って、
外では「家事や子供のことは妻に任せてる」とか言って、
それがかっこいいと思ってきたのでしょう。

 

 

 

子育て終わった今でも、たまに言いますね。
男はそうあるべきだ、そうでないのは情けない、みたいな感じで。
数十年間、自己満足のために奥さんに我慢と苦労と服従を強いて、
たまに手伝うだけで、ほとんどサボってきただけなのに。

 

 

 

家事だけならそうでもないと思いますが、
育児も合わさると、冗談抜きでブラック企業真っ青です。
時間やタイミング関係なしに要求してくる相手の隙を縫って、
掃除洗濯買い物もろもろこなし、食事も作らないといけない。

 

 

 

奥さんに家事と育児を全部任せるということは、
旦那が酔っぱらって夜遅くなった時も、
休みの日に「疲れた」とゴロゴロしてる時も、
24時間265日、奥さんを働かせるということです。

 

 

 

奥さんが休めるのは、両親とかママ友に子供を預けられる時だけ。
両親の協力が得にくければ、年に何日あるでしょうか。
それを尻目に立派ぶる姿の、一体どこがかっこいいのでしょう。
理解に苦しみます。そんなんなら子供、もうけなければいいのに。

 

 

 

話が逸れました。

 

 

 

育児放棄や子供の虐待とか悲しい事件も多く起こる世の中ですが、
今、男性も家事育児に参画して女性に活躍してもらおう、
という大きな流れになっています。欧米に数十年遅れて。
本音は労働力の補充で、男性の労働が軽くなるわけはないとしても。

 

 

 

なので、男女ともに育休が取れる制度と、育休を取れる風土が
全ての組織に必要です。罰則を設けてもいいですね。
こういうと、驚く方もいるでしょう。
「何を考えているのか」と、恫喝されることもあり得ます。

 

 

 

ですが、わかりきっていることでしょう。
資金がないとか貯蓄に不安があるといった理由で、
結婚しなかったり遅らせる男女が多いのはみんな知っています。
育てられない不安がある中で、子供をもうけますか?

 

 

 

子供をもうけるかどうかは、完全に夫婦の自由意志です。
もうけない、という選択だってあります。
ですが、本当は子供が欲しいけど諦める夫婦だっているわけです。
子供をもうけても働いていけるか、これは大きなポイントですよね。

 

 

 

というわけで、大事なのはこんなわかりきっていることではなくて、
準備を始めることです。制度を作り、取りやすい風土を作る。
少子化が止まらないって焦っていますが、何も変わらなければ、
そのまま進んで日本は若者にとっての地獄になります。

 

 

 

やることわかっているんだから、やりましょう。

 

 

 

そして、おじさんたち、ご老人たちも考えて欲しいですよね。
「昔はこうだった」とか思考停止はやめて。
自分が生きていることで、若者が生きていけなくなる。
そんな未来を避けるために。


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筆者:鳴海 研

化学メーカーにつとめる30代理系サラリーマン。
一人っ子として育てられたと思ったら実は違ったり、
借金で育てられたり家族が蒸発したり会社の先輩が失踪したり、
色々経験する中で辿り着いた、本当に生きたい人生とは。
あなたはどんな未来を実現したい?そんなことを書いています。

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